起業・法人化を考えている人へ贈る6つのこと
2010年8月に起業して、気付けば6年。
この間に、良くも悪くも、色々なことが起こりました。
(もちろん、ほとんどは良いこと。)
今年は法人化をして3年が経過しようとする年なのですが、
今年は特に、色々なことが起こりました。
今日は、これまでのことを振り返りながら、
これから起業する人、法人化する人に向けて、
少しでも役立ちそうなことを書きたいと思います。
『たかだか数年の小僧経営者が、何を偉そうに』と思われるかも知れませんが、
そんな辛辣なことを言われると尿が漏れてしまうので、優しい心でお願いします。
1:起業なんかするな!
そもそも、なぜ起業をするのでしょうか。
■自分には素晴らしいアイデアがあるから
→他の誰かが、もっと上を行くアイデアを持ち、すでに動いています。
■自分には溢れ出る才能があるから
→他の誰かが、もっと上を行く才能を発揮しています。
■サラリーマン生活が嫌だから
→起業しても、社会の歯車の一部であることに変わりはありません。
他にも色々とあるでしょうが、冷静に考えると、
起業するメリットよりも、リスクの方が大きいケースが多いのではないでしょうか。
それでも起業する人は後を絶たず、次から次へと会社が生まれ、
そして数多くの起業が倒産しています。
2:想像以上に仕事がない!
世の中のサラリーマンは、とにかく忙しい!
毎日毎日、朝の満員電車で潰されながら出社したら、
あれしろ、これしろと命ぜられ、西へ東へ奔走します。
帰りも満員電車に揺られ、ヘトヘトになりながら、
家族が寝静まる深夜、ようやく帰宅。
世の中がこんなに忙しいんだから、起業しても仕事がたくさん来るだろう。
そう考えていた時期が私にもありました。
しかし、現実は尿が漏れてしまうほど厳しく、
漏らした尿が乾いてしまうほどに、冷たく乾いています。
それまでもらっていた給料の1割を稼ぐだけでも大変であると、肝に銘じてください。
「え? 3万や4万も稼げないの? バカなの?」
はい。バカです。
私の初月の売上は、数千円です。
計算すると給料の約4%という現実に目眩がして、
荒川にダイブしようかと思いました。
3:それでもなぜ起業してしまうのか?
実は私、厳密に言うと3つの事業を行っていることになります。
このフロッグ社の経営者でもありますし、
前身の個人事業者としても継続している業務もありますし、
仲間達と一緒に設立した、別の株式会社の代表取締役でもあります。
上段では「起業するな」とかのたまっていたのに、
なぜ、このような愚行に走ってしまったのか。
それは、楽しい、もしくは楽しそうだから。
極端な言い方にはなりますが、
「一度きりの人生だから」という想いが強い、バカな生き物なのです。
4:そして起業してしまうと…
私はデザイン制作会社に所属していた時から、生活の大半を仕事に費やしてきました。
デザインの仕事が好きでしたし、所属している企業も好きでした。目標もありました。
そのため、超過勤務や休日出勤は苦痛ではなく、そんな生活を何年か続けてきました。
そんな人間が起業してしまうと、さらに仕事へとのめり込むことになります。
家庭を顧みない。家族との時間を作らない。会話はビジネスに関することばかり。
充実しているのは自分だけ。
家族との溝は深まるばかり。
そんな生活を今後何年、何十年と続けていった先に、何が残りますか?
仕事よりも大切な家族に、何を残せますか?
そう考えた時、「事業者脳」である私のような人間は、
ビジネスの形として何かを残そうと、さらなる愚行を重ねることになるのです。
5:起業までは分かった。でも法人化はするな!
ここまで、再三に渡り「起業なんかするな」と説いたのにもかかわらず、
あなたは起業してしまいました。
まあ、そこまでは分かります。
しかし、順調に事業が育ったからと言って、
簡単に法人化はしないでください。
法人化すると、色々なコストが大幅に増えて、利益が激減します。
賃貸オフィスを借りると、物件にもよりますが、
初期費用として半年分くらいの家賃が必要です。
例えば20万円の家賃なら、初期費用は100万円以上必要と考えた方が良いです。
社員を雇うと、支払う給料の3倍くらいのコストがかかります。
社員の生産高がコストを超えなければ、マイナスとなります。
そして社員はいつでも辞めていきます。採用にもコストがかかります。
さらに社会保険、法人税、消費税、顧問税理士、接待ゴルフ、接待キャバクラ、、、
う〜ん、尿が漏れる。
6:それでも頑張る事業者へ
膨らんでいく夢や希望。
常に心の奥底に潜んでいる不安や悩み。
それを誰にでも語れるわけはありません。
同じ事業者同士でなければ共感できないことも多々あります。
漠然と世間に蔓延する「金=悪」の図式。
私たち事業者は、そんなものにとらわれることなく、
死に物狂いで利益を追求しなくてはなりません。
利益とは、「社会からの通知表」であり、
損益計算書は企業の「健康診断結果」でもあります。
できる限り良い成績、良い結果を残すべく努力していくのが、
企業として、事業者としての正しい姿勢なのです。
思いっきり稼いで、思いっきり遊んで、
身近にいる大切な人たちが幸せになれるように、生涯をかけて走り続ける。
そんな生き方ができるように、頑張っていきたいものですね。
私の使命は、広告制作を通じて、企業の営利活動をサポートすることです。
同じ事業者を応援する立場から、最適・最善な提案をしていきます。
各種広告デザイン制作なら、フロッグ社にご相談ください。
あなたの事業がより良いものとなるように、一緒に頑張りましょう。