【初心者向け】クロスバイクを始める人が準備すべきアイテム
クロスバイク、それはロードバイクとMTBの「いいとこ取り」をした、街乗りに便利な自転車です。
シティサイクルよりも軽く、ギアが多く、身体への負担が少ない走りやすいポジション。クロスバイクのようなスポーツ自転車に乗ってしまうと、もうシティサイクルには戻れません。
スポーツ自転車は、普通の自転車とは様々な面で違いがあり、もちろん注意すべき点も多くあります。このエントリーでは、クロスバイク初心者が知っておかなくてはならない事について書きたいと思います。
なぜロードバイク乗りの私が、このようなエントリーを書くのか。その背景として、可愛い甥っ子君が関係します。
我が家には、ほとんど使っていないGIANTのクロスバイクがあります。このクロスバイクは、可愛い甥っ子の中学校の入学祝いにプレゼントすることが数年前から決まっていて、もうすぐ甥っ子君の元に届けられます。
なので、クロスバイク初心者である甥っ子君にとっても重要なエントリーになると考えています。
【はじめに】クロスバイクとは
舗装路(普通の道)を高速で走るためのロードバイクと、非舗装路(荒れ道や土)を走るためのMTB(マウンテンバイク)、この両極な性質の自転車の良いところを合わせ持つ自転車が「クロスバイク」です。海外ではハイブリッドバイクと呼ばれることもあるそうです。
簡単に分類すると
■ロードバイク・・・ドロップハンドルで前傾姿勢。タイヤが細い。
■クロスバイク・・・フラットバーハンドルで乗りやすい姿勢。タイヤはロードバイクより太いが、シティサイクルよりは細い。
■MTB・・・サスペンションで衝撃吸収。タイヤがごつごつで太い。
クロスバイクがシティサイクルよりも優れている点
・車重が軽い
・ギア(変速)が多い
・乗りやすい
・速い(※本人の脚力による)
・カッコいい(※主観)
クロスバイクがシティサイクルよりも劣る点
・前カゴが無くて不便
・鍵、ライト、スタンドを用意する必要がある
・車種によっては、ペダルが標準装備されていない場合もある
・日頃のメンテナンスが必要
・パンクのリスクが高くなる
・盗難のリスクが高くなる
・ロードバイクが欲しくなる病が発症(※主観)
・速く走らなくてはならないという強迫観念(※主観)
【心得編】クロスバイクの保管方法
クロスバイクをはじめとするスポーツ自転車は、屋外保管してはいけません。室内保管、百歩譲ってもガレージ保管しましょう。
汚れ、劣化、さびを防ぐだけでなく、防犯の面でも、室内保管が大切です。
【整備編】クロスバイクを最低限メンテナンスする
クロスバイクは、シティサイクルと違って、日々のメンテナンスが重要です。
サイクルショップに持ち込むと、整備工賃がかかってしまうので、なるべく自分でメンテナンスしましょう。整備方法はYoutube等で調べれば色々と出てきますので、少しずつ覚えていけば良いのです。
スポーツ自転車は、走るだけでなく、いじる楽しみもあるので、メンテナンスをサイクルショップ任せにするのはもったいない!
■主な整備項目
・タイヤの空気圧管理
・ブレーキ(ワイヤーの調整、ブレーキパッド交換)
・変速の調整
・清掃
日常のメンテナンスのために、下記のアイテムを用意しましょう。
仏式バルブの空気入れ:自宅用
クロスバイクで使うチューブのバルブは「仏式」です。ママチャリの空気入れは使えません。
また、空気圧の管理も重要なので、必ず「空気圧計」がついている空気入れを使ってください。空気圧計は、空気入れ本体の下側についているものと、上側についているものがありますが、上についている方が見やすいです。
バルブキャップの形状も様々で、使いやすいものと、使いにくいものがあります。
私は2種類の空気入れを自宅と事務所に置いています。
これは、6年以上愛用している相棒的存在。スポーツDEPOで買いました。かなり使いやすい。
これは、取り外し可能な整備スタンドがついている空気入れ。高いけどカッコいいから買っちゃった。
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仏式バルブの空気入れ:携帯用
空気入れは、自宅で使うタイプだけでなく、携帯用の2種を用意しましょう。外でパンクした時に、クロスバイクを押して歩くことになります。
携帯用ポンプを選ぶ時の注意点は2つ。「空気圧計」と「力が入る形状」であること。手で押すだけのタイプでは、適正空気圧まで空気を入れることは困難です。空気入れを地面に押し当てて、体重をかけて空気を入れるタイプでないと、使い物になりません。私は一度失敗しています。
私が持ち歩いているものは下記です。いつもリュックに入れています。
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28C対応のチューブ
パンクの際、チューブ補修をする人もいるかと思いますが、交換した方が早いです。チューブはそんなに高いものでもありません。
自宅用に数本、携帯用に最低1本は用意しておきましょう。
チューブを選ぶ際のポイントは、「バルブの長さ」、「タイヤ幅」、「ホイール径」です。
甥っ子君に贈るクロスバイクでは、下記のスペックになります。
・700×28C
・バルブ48mm
おすすめメーカーは「パナレーサー」と「シュワルベ」です。どちらもメジャーなメーカーで、安価で高性能です。
チューブ交換用の工具
チューブ交換には、タイヤレバーが必要です。必ず携帯しましょう。
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1年に1回のリムテープ交換
ホイールのリム部分にはリムテープを貼っています。リムの穴がチューブの直接あたると、チューブがパンクしてしまうためです。
このリムテープは、自転車の使用頻度にもよりますが、1年に1回交換しましょう。
交換は難しくありません。チューブ交換の延長線上の作業です。
リムテーブの幅は様々で、ホイールの幅に合わせて選びましょう。
甥っ子君に贈るクロスバイクなら、700C用18mmです。
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おまじないの携帯ツール
携帯ツールキットは、色々な工具がコンパクトになって、なんだか便利そう。そう思って買いました。もちろん常に携帯しています。
でも、使い勝手が悪いので、滅多に使うことはありません。おまじないとして持っている程度です。錆びていますし。
このTOPEAKのツールは良さそうですね。今度買ってみようかな。
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長くないプラスドライバー
後述するツールケースに入るサイズのプラスドライバー(1番〜2番)が必要です。1番~2番になると、ほとんどのドライバーは長くてツールケースに入りません。
私は、下記の3本セットのうち、1番(中間のサイズ)をツールケースに忍ばせています。
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携帯ツール類を収納するツールケース
タイヤレバー、チューブ、ドライバー、ツールキットを用意したら、それらを収納するツールケースが必要です。
私は定番のビットリアを使っています。ボトルケージにキツめに入るので、今までにツールケースが脱落したことはありません。
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ツールケースを車体に取り付けるボトルケージ
ツールケースは、リュックに入れるか、ボトルケージに入れるかのどちらかの方法で携帯しましょう。
私はボトルケージに入れっぱなしです。
ボトルケージを選ぶ際は、カーボンをオススメします。金属系は避けたいです。
クロスバイクには、ボトルケージが2つ装着できますので、前はドリンク用、シート下はツールケースと、使い分けるのが良いでしょう。
色や形状等、お好きなものを予算に合わせて選んでください。だいたい1500円〜2500円くらいで購入できます。
【保安部品編】クロスバイクに標準装備されていないアイテム
クロスバイクは、シティサイクルと異なり、初期装備が最低限のものしかありません。
車種によりますが、大抵の場合、前後ライト、防犯ロック、ペダル、スタンドは着いていませんので、必要に応じて準備してください。
ライトはUSB充電がオススメ
電池式のライトは、交換が面倒なので、USB充電式がオススメです。
明るく、点灯時間が長いライトは高価ですが、ライトはとても重要なパーツで、節約するポイントではありませんので、きちんとしたものを選びましょう。
なお、前ライトは点滅させてはいけません。法令で点灯と定められています。
前ライトは安定のキャットアイ「VOLT400」
後ライトもキャットアイ「RAPID-X2」
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できればリュックにも補助ライトを付けましょう。
【防犯編】クロスバイクの最大の敵は盗難
スポーツ自転車はすぐに盗まれます。
窃盗団からすれば、道路にお宝がゴロゴロ転がっているようなものだそうです。
防犯ロックはチェーン。ワイヤーロックはNG!
ワイヤーロックは安くてどこでも売っていますが、ワイヤーカッターですぐに切れますので、窃盗のプロに対する防犯性能はほとんどありません。
切断に時間がかかるのは、やはりチェーンロックで、太ければ太いほど防犯性能が高まります。しかし、太いチェーンロックは重いし高いのがネック。
また、短いチェーンでは、地球ロック(例えば電柱やガードレールと一緒に施錠すること)ができません。地球ロックしないと、自転車本体を持っていかれますので、施錠する意味がありません。
最低限、これくらいのロックが必要です。
【装備編】クロスバイクを快適に乗るためのアイテム類
スポーツ自転車には、それに相応しい装備というものがあります。
普段着でロードバイクに乗るのはみっともないし、ノーヘルなんてもってのほか。
クロスバイクなら、普通の格好で乗っている人が多いです。
でも、ヘルメットとグローブは最低限装備した方が良いと思います。
ヘルメットで頭部を守りましょう
自転車のヘルメットは、初めての人にとっては敷居が高いかも知れません。
慣れている人にとっては何も違和感がなく、逆にノーヘルの方がみっともないと感じるものです。(私だけかも知れませんが)
自転車用ヘルメットの定番と言えば「OGKカブト」。5,000円〜10,000円くらいで色々なヘルメットが販売されています。
その他、個人的に好きなメーカーは「BELL」。カッコいいヘルメットが多いです。
グローブは3シーズン分
サイクリンググローブの特徴は、手のひらにパッドが着いていて、衝撃を吸収することです。
また、転倒時に手を保護する役割もありますので、サイクリング用のグローブを装着しましょう。
■サイクリンググローブを選ぶ目安
・春と秋・・・指あり/普通の生地
・夏・・・指切り/薄手、メッシュ生地
・冬・・・指あり/防寒、防風の厚手の生地
長距離サイクリングにはパッド付パンツ
クロスバイクのシートは柔らかいものが多いですが、それでも長時間走るとお尻が痛くなります。
そんな時は、パッド付のパンツをはきましょう。
ズボンの中にはけるインナーパンツがおすすめです。
長距離サイクリングにはドリンクボトルが必要
ボトルケージを買ったら、ドリンクボトルを購入しましょう。
ボトルは、夏でも冬でも、保冷タイプをオススメします。普通の素材のボトルは、ニオイが悪くなりますし、質感も貧弱でオススメできません。
有名どころでは「キャメルバッグ」でしょうか。私は使ったことがありませんが。
【清掃編】クロスバイクをキレイに保ちましょう
日常清掃を怠ると、見た目に悪いだけでなく、性能にも影響が出るため、日常の清掃は重要です。
例えば、タイヤに泥が着いたままにしておくと、ゴムの劣化が早まると言われています。
性能云々だけでなく、大切なスポーツ自転車なのですから、大切にしてあげましょう。
チェーン清掃・メンテナンス用品
チェーン周りの清掃や、変速の調整を行う際は、整備スタンドがあると作業がはかどります。
チェーンの清掃は、下記のステップで行います。
1)ディグリーザー、パーツクリーナーで汚れを落とす
2)チェーンブラシを用いると、効果的
3)チェーンオイルを塗布する
はい、これだけです。
ディグリーザー、パーツクリーナーは、すぐに無くなってしまうので、安くて大容量のものがオススメです。
私はこのWAKOSのパーツクリーナーを愛用しています。大容量で噴射パワーが強く、かつ安価です。
チェーンブラシはこれがオススメ。
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チェーンオイルは、下記が使いやすくてオススメです。無駄に高いものや、使い勝手が悪いものはマニア向きと思ってスルーしてもらって大丈夫です。
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整備スタンドは、ある程度しっかりしたものでないと、使い物になりません。
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